ゴルフクラシック INSIDEOUT 2005年09月号

15歳の天才女子アマチュアゴルファー、ミシェル・ウィーは、米国女子プロツアーに参戦しているだけでなく、男子ツアーにも挑戦している。また、本来はプロゴルファーだけの競技だったはずの全米女子プロゴルフ選手権にも出場し、堂々の2位という成績をあげている。

アニカ・ソレンスタムが、03年に男子ツアーに挑戦して以来、女子が男子ツアーに出場したり、あるいは、アマチュア選手が出場できるオープン競技だけでなく、本来はプロゴルファーだけの競技だった全米女子プロゴルフ選手権にアマチュアの出場を認めたりと、何やらゴルフトーナメント自体の図式が変わってきた気がする。

"アニカの冒険"といわれた男子ツアーへの挑戦は、時代の流れの中で、男女間わず同じフィールドで技量を競い合うという意味では評価できる。けれども、げせないのは本来プロだけの競技、しかもメジャートーナメントで、なぜアマチュアであるウィーを出場させたのか、ということである。

たとえば、男子の全米プロゴルフ選手権の場合は、ツアー選手だけでなく、クラブプロ選手権に勝ち抜いたプロゴルファーも出場している。米国の場合は、プロゴルファーとツアープロというのは、同じ意味合いではなく、プロゴルファーというのは、ゴルフコースのショップの運営、スタートのオペレーション、経理、メンテナンス管理など業務内容は、ざっと30種近くに及ぶ。したがって、プロゴルファーになっても、アカウントやマネジメントの講習を受け、テストをパスしないといけない。プロゴルファーでもカテゴリーが5段階ほどに分かれているのだ。ツアープロは、いわば1年間の切符である。シード落ちすればレギュラーツアーに出られないし、下部ツアーに甘んじなければいけない。

全米プロ選手権は、そんなクラブプロたちにも出場チャンスがあって、1年に1度の大きな夢でもある。そこに、たとえば、ミシェル・ウィーの男子版のような選手がいきなり推薦で出場すると、そのひとり分の出場枠は、プロゴルファーのだれかが犠牲を払わなければいけないわけだ。

確かに、ウィーは将来性を大いに期待されていて、その才能も十分備わっている。でも、いまはアマチュアゴルファーであってプロゴルファーでもツアープロでもないのだから、メリハリをつける判断を各協会がすべきではないかと思う。

おもしろければ、視聴率、話題が盛り上がれば何でもOKという姿勢は、やがてゴルフトーナメントそのものをつまらなくする危険性がある。

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